「ショッピング枠とキャッシング枠って、何が違うの?」
「2つの枠は別々に使えるの?それとも共通?」
「キャッシング枠を使うと何か注意点はある?」
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」という2つの利用枠があります。名前は似ていますが、役割や注意点は大きく異なります。仕組みを知らずに使うと、思わぬ負担を抱えることもあります。
この記事では、ショッピング枠とキャッシング枠とは何か、2つの関係、そして利用時の注意点までを、初心者にもわかりやすく解説します。
ショッピング枠・キャッシング枠とは?
クレジットカードには、「いくらまで使えるか」という利用限度額が設定されています。これは、カード会社(イシュア)が利用者を審査して決める「与信枠」にあたります。与信の考え方は与信とはで解説しています。
この利用限度額の中に、用途の異なる2つの枠があります。買い物に使う「ショッピング枠」と、現金を借りられる「キャッシング枠」です。カードの基本はクレジットカードとはもご覧ください。
つまり、カードの限度額は「1つの大きな枠」で、その中にショッピングとキャッシングという2つの使い道がある、とイメージすると分かりやすいでしょう。限度額そのものは、申し込み時の審査で決まります。
ショッピング枠とは

ショッピング枠とは、お店やネットショップでの買い物(ショッピング)に使える利用枠です。私たちが普段クレジットカードで支払うときに使っているのが、このショッピング枠です。
ショッピング枠の上限は、カードのランクや利用実績によって異なります。一般カードよりゴールドカードのほうが枠が大きい傾向があります。カードの種類はクレジットカードの種類もご覧ください。
ショッピング枠を超える買い物はできないため、大きな買い物の予定があるときは、事前に利用可能額を確認しておくと安心です。
使える範囲
ショッピング枠は、実店舗・ECサイト・公共料金の支払いなど、幅広い買い物に使えます。支払い方法も、一括払い・分割払い・リボ払いなどから選べます。支払い方法の違いはリボ払いとはも参考になります。
キャッシング枠とは

キャッシングとは、クレジットカードを使ってATMなどから現金を借りられるサービスです。その利用上限が「キャッシング枠」です。急な出費で現金が必要なときに使えますが、買い物とは性質が大きく異なります。
旅行先や、カードが使えないお店での支払いなど、どうしても現金が必要な場面での“最終手段”として位置づけるのがよいでしょう。
現金を「借りる」枠
ショッピング枠が「買い物の立て替え」であるのに対し、キャッシング枠は「現金の借り入れ」です。つまり、キャッシングは借金にあたります。
コンビニや銀行のATM、あるいはネット経由で申し込むことで、比較的すぐに現金を引き出せます。手軽さゆえに、つい安易に使ってしまいがちな点に注意が必要です。
金利(利息)がかかる
キャッシングは借り入れなので、利用した瞬間から利息(金利)が発生します。返済が長引くほど利息の負担は大きくなります。手軽に使える一方で、コストがかかる点を理解しておく必要があります。
買い物のショッピング利用では、一括払いなら手数料がかからないのが一般的です。一方キャッシングは、借り入れである以上、利用したその日から利息がかかります。ここが両者の大きな違いです。
「同じカードで使えるから」と気軽に考えず、キャッシングは消費者金融からの借り入れに近いもの、と捉えておくのが安全です。
返済方法も、一括返済のほかリボ払いを選べる場合があり、リボにすると返済が長期化しやすい点に注意が必要です。
ショッピング枠とキャッシング枠の関係

この2つの枠は、まったく別々に用意されているわけではありません。多くの場合、キャッシング枠はショッピング枠(利用限度額)の内側に設けられています。
枠は共有されている
たとえば、利用限度額が50万円でキャッシング枠が20万円のカードの場合、キャッシングで20万円を借りると、ショッピングに使える残りは30万円になります。キャッシングを使うと、その分ショッピングに使える枠が減る、という関係です。
この共有の仕組みは、意外と見落とされがちです。旅行前にキャッシングで現金を用意したら、現地での買い物に使えるショッピング枠が減っていた、というケースもあります。
枠を管理しているのはカードを発行するイシュアです。イシュアの役割はイシュアとはをご覧ください。
この仕組みを知らずにキャッシングを多用すると、いざ買い物をしようとしたときにショッピング枠が足りない、という事態になりかねません。2つの枠は連動していると覚えておきましょう。逆に、キャッシングの返済が進めば、その分ショッピングに使える枠も回復します。
利用時の注意点

キャッシングは借金だと意識する
キャッシングは便利ですが、あくまで借り入れです。利息がかかり、返済が必要になります。「カードで現金を引き出せる」という手軽さから、借金という感覚が薄れやすい点に注意が必要です。
使いすぎを防ぐ
ショッピング・キャッシングともに、限度額の範囲で使えてしまうため、使いすぎには注意しましょう。とくにキャッシングは利息がかかるため、計画的な利用が大切です。不要ならキャッシング枠を0円に設定しておく、という選択肢もあります。
キャッシング枠を0円にしておけば、カードでの借り入れができなくなり、使いすぎや不正利用のリスクを減らせます。買い物にしか使わないなら、キャッシング枠は付けないという判断も合理的です。
ショッピング枠・キャッシング枠に関するよくある疑問
キャッシング枠は必ず付いている?
カードによって異なります。申し込み時にキャッシング枠を付けるかどうかを選べることが多く、不要なら付けない設定もできます。
枠を増やすことはできる?
利用実績に応じて、増枠を申請できる場合があります。ただし、あらためて審査が行われ、必ず増えるわけではありません。
キャッシング枠があると審査に不利?
他社での借り入れ状況などによっては、影響することがあります。使う予定がなければ、キャッシング枠を付けない・0円にしておくのも一つの考え方です。

