「BNPL(後払い決済)って最近よく聞くけど、導入すべき?」
「クレジットカードと何が違うの?」
「事業者にとってのメリットと注意点を知りたい」
BNPL(Buy Now Pay Later、後払い決済)は、若年層を中心に利用が広がっている新しい決済手段です。EC事業者にとってカゴ落ち防止や売上向上の手段として注目されていますが、手数料や運用面で押さえるべきポイントもあります。
本記事では、BNPL の仕組み・事業者目線のメリット・選び方・代表サービスまでを解説します。
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BNPL(後払い決済)とは
BNPL の基本的な仕組み
BNPL は、商品やサービスを購入した時点で代金を支払わず、後日支払う決済方法です。
事業者から見れば「カード会社が代金を立替えてくれる」状態に近く、購入者は商品到着後にコンビニ払い・銀行振込・スマホアプリで支払います。
クレジットカード払いとの違い
クレジットカード払いも「後払い」の一種ですが、BNPL とは仕組みが異なります。
- カード払い:カード発行時に与信、決済時にカード会社が立替、月末締めで本人引落
- BNPL:決済時に即時与信(メールアドレス・電話番号だけで完了することも)、商品到着後に支払
BNPLはカードを持っていない層・カード番号を入力したくない層にも利用してもらえる点が特徴です。
国内のBNPL市場動向
国内でも Paidy、atone、メルペイスマート払い、NP後払い等のサービスが浸透し、EC事業者を中心に導入が広がっています。20〜30代の若年層の利用率が高く、ファッション・コスメ・ガジェット系のECで特に効果が見られます。
事業者がBNPLを導入する5つのメリット
① カゴ落ち防止・購入率の向上
カゴ落ちの主要因は「決済方法が合わない」「カード入力が面倒」。BNPL があれば、カード未保有層やカード入力を避けたい層も購入完了に至りやすくなります。
② 平均購入単価の向上
「商品到着後に支払う」「分割もできる」という心理的ハードルの低さから、購入単価が10〜20%上がるケースも報告されています。
③ 与信リスクを BNPL 事業者に転嫁
未払い・回収不能のリスクは BNPL 事業者が負担します。事業者は「商品を発送した時点」で売上が確定し、未回収リスクから解放されます。
④ 督促業務の代行
顧客への請求書発行・督促・回収はすべて BNPL 事業者が行います。EC事業者の業務負担は大きく軽減されます。
⑤ 若年層・カード非保有層の取り込み
カードを持たない若年層、カード番号入力に抵抗のある層への訴求が可能。新規顧客獲得チャネルとして機能します。
BNPL導入時の注意点・デメリット
手数料は若干高め
BNPL 事業者は未払いリスクを引き受ける分、手数料はクレジットカードより高めに設定されている傾向があります(一般に4〜6%程度)。手数料比較を含めたトータルコストでの判断が必要です。
売掛金の入金タイミング
BNPL 事業者から事業者への入金は、月1〜2回サイクルが一般的。入金サイクルを考慮した資金繰り計画が重要です。
ユーザー体験の設計
BNPL は便利な反面、購入者が支払いを忘れて延滞することもあります。商品発送後の支払い案内・リマインドが BNPL 事業者からどう行われるかも、サービス選定の判断材料です。
代表的なBNPLサービス
Paidy(ペイディ)
EC事業者向けの代表的サービス。メールアドレスと電話番号だけで購入可能、分割払い対応。ファッション・コスメ系ECで導入が多いです。
atone(アトネ)
請求書を翌月コンビニで支払う形式。ポイント還元もあり、コアな後払い利用者層に訴求できます。
メルペイスマート払い
メルカリのアカウントと連動した後払いサービス。メルカリ利用者層にリーチできる点が独特です。
NP後払い
請求書発行型の後払い。物販以外(健康食品・コスメ等)にも対応し、幅広い業種で導入実績があります。
BNPLサービスの選び方
対応決済の幅
「コンビニ払いだけ」「銀行振込対応」「スマホアプリ完結」など、購入者の選択肢の広さで使い勝手が変わります。
与信の柔軟性
サービスごとに与信基準が異なります。若年層に強い、主婦層に強いなど、自社の顧客層に合わせて選びましょう。
業種適合性
ファッション・コスメ・ガジェット等の物販EC は BNPL が効きやすい業種。一方、サブスク・SaaS・チケット販売は別の決済手段の方が向くケースも。

