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導入ガイド 2026.03.04 · 4分で読める

多通貨決済の導入ガイド

多通貨決済とは

多通貨決済(Multi-Currency Payment)は、外国通貨建てのクレジットカードで支払いを行う際に、顧客の母国通貨または加盟店の基準通貨で決済を完了する仕組みです。日本のEC事業者が海外顧客にサービスを提供する場合や、インバウンド観光客が店舗で決済する場合に関係します。多通貨決済の方式は大きく2つに分かれます。①加盟店通貨決済(MCC):日本円で決済し、カード会社側で外貨に換算。為替レートはカード会社が設定。②DCC(Dynamic Currency Conversion):決済時に顧客の母国通貨で金額を提示し、その場で為替変換を実行。顧客は事前に支払い金額を確認でき、加盟店は為替マージンを収益化できます。

DCC(動的通貨変換)の仕組み

DCCは、対面・オンラインの両方で利用できる多通貨決済の方式です。処理フローは、①カード情報の読み取り → ②BIN(カード番号の先頭6桁)から発行国を判定 → ③JPY(加盟店通貨)と発行国通貨の両建て金額を提示 → ④顧客が通貨を選択 → ⑤選択された通貨で決済完了。DCC対応端末では、為替レートはリアルタイムに更新され、顧客に提示するレートには加盟店のマージンが含まれます。これが加盟店の追加収益となる仕組みです。Visa・Mastercardの規約では、DCCの利用は顧客の選択制であることが義務付けられており、強制的にDCCを適用することは禁止されています。

為替手数料の構造

多通貨決済における為替手数料は3つの要素で構成されます。①カード会社の為替マージン(通常1.6〜2.5%):海外利用時にカード会社が適用するレート上乗せ分。②国際ブランドの基準レート:Visa・Mastercardが日々設定する為替レート。通常、仲値に近い有利なレートです。③DCC提供事業者のマージン(DCC選択時のみ、通常2.5〜4%):DCCを選択した場合に適用される追加マージン。加盟店の視点では、DCCを導入することで②③の差分を収益化できます。顧客の視点では、カード会社のレートとDCCのレートを比較して有利な方を選ぶことが重要です。

越境ECでの多通貨対応

越境EC(Cross-border EC)で多通貨対応を行うメリットは3つです。①コンバージョン率の向上:顧客の母国通貨で価格を表示することで、購入障壁を低減。調査によると、現地通貨表示で購入意欲が13%向上。②チャージバックの削減:顧客が支払い金額を事前に確認できるため、為替差に起因するクレームが減少。③競合優位:多通貨対応していない競合サイトからの顧客流入が見込めます。実装面では、決済ゲートウェイの多通貨API機能を利用するのが最も効率的です。

関連ページ

インバウンド決済 →決済ゲートウェイとは →EC決済方法 →

よくある質問(4問)

Q

日本のEC事業者が多通貨決済を導入するメリットは?

海外顧客のコンバージョン率向上(平均13%)、為替差によるクレーム削減、DCC導入による追加収益化が主なメリットです。

Q

DCCの為替レートはカード会社のレートより不利ですか?

一般的にDCCのレートはカード会社のレートより若干不利(2〜3%程度のマージン上乗せ)です。ただし、顧客は事前に確定した金額を確認できるメリットがあります。

Q

多通貨決済に対応するために特別な設備は必要ですか?

オンラインでは決済APIの多通貨機能を利用するだけで対応可能です。対面では、DCC対応の決済端末が必要です。

Q

対応通貨の数はどのくらいですか?

主要な決済ゲートウェイでは、30〜150通貨に対応しています。実際に需要が高いのは米ドル・ユーロ・英ポンド・人民元・韓国ウォン・台湾ドルの6通貨程度です。

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JPCC編集部

決済ソリューション専門家。決済業界の最新動向や技術トレンドを、事業者様に分かりやすくお届けします。

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友寄 玄道(代表取締役)

ジャパンクレジットカード株式会社代表取締役。PCI DSS v4.0.1準拠環境の構築を主導。